金太郎

audiobook (Unabridged)

By 楠山 正雄

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金太郎は、とても力の強く、たくましい子供でした。

もう七つ八つのころには、石臼やもみぬかの俵ぐらい、

へいきで持ち上げました。

大抵の大人を相手にすもうを取っても負けませんでした。

けれども金太郎は決して威張ったりしません。

やさしさと勇気、真の強さをもった山の大将でした。

やがて大人になった金太郎は都に上り、

坂田金時と名乗って、頼光の家来になるのでした。

-

■楠山正雄(くすやま・まさお)

東京銀座生まれ(1884~1950)。早稲田大学時代に坪内逍遙や島村抱月に師事。

大学卒業後の1907(明治40)年、早稲田文学社に入り編集者としてのキャリアを始める。

そして読売新聞社を経て、1910(明治43)年、冨山房に入社。そこで「新日本」の

編集主任として励むかたわら、一方で逍遙の「文芸協会」に参加し、評論あるいは

翻訳劇脚本家として活躍する。文芸協会解散後も抱月の芸術座に続いて参加し、

しばらく編集者と演劇人の二足のわらじを履いていたが、1915(大正4)年、

冨山房社長の命を受け、「模範家庭文庫」の担当となる。親交のあった岡本帰一に

ヴィジュアル面を託し、他人の原稿を編集するうち、児童文芸への意識が高まっていく。

やがて自らも文庫の執筆に手を出し、また児童向けの創作や翻訳も意欲的に行う。

1945(昭和20)年の終戦後は、様々な文化が復興の力に湧き、正雄も演劇界・

児童文芸界双方に尽力する。

金太郎